剣道を始めたきっかけは、息子が小学二年生の時に学校で配っていた剣道のチラシを見て、見学に行きたいと懇願してきたからです。
今までプールやダンスをしていましたが、すべて私発信だったので息子から言われたときはびっくりしました。
早速、体験の申し込みをしましたが、体験の前から息子は「絶対に剣道に入る」と意気込んでいました。
体験日当日に胴着袴を着させてもらったり、竹刀をもって紙風船を割ったりし、すごく楽しかったようで息子が決めていた通り入部することにしました。
また、息子はメンタルが弱く、すぐに泣く子だったので、体験に行った際に稽古をしていた小中学生の子たちの立ち振る舞いや気迫を見て、
親としても息子がこんな風に逞しく育ってくれたらいいなと思い私も剣道に惹かれました。
息子が入部したときは、他にも5人一緒に入部して、低学年組で楽しく体力づくりなどを中心に稽古をしてもらっていました。
剣道は防具をつけているとはいえ、竹刀という武器があり危ないので、時には厳しい言葉が先生から発せられることもありますが、
遊び半分でしていいスポーツではないので、そこはすべて先生方にお任せしておりました。
また、今の時代、怒られて頑張れなかったり、できないことをすぐ諦めてしまったりとメンタルを鍛える経験をすることはなかなかないので、
そういった面でも子供の成長を思うと剣道をしてよかったと思います。
入部から約1年が経った三年生には面をつけれるようになり、夏から試合に出ることができました。
絶対勝ちたいと思う気持ちとは裏腹に大会という大舞台で緊張し、思ったように動けず、負けてしまい悔しくてほとんどの試合で息子は泣いていました。
その泣いている息子に仲間が声をかけて励ましてくれたり、その仲間を今度は応援したりとそういった人間関係の構築もできるスポーツなんだと思いました。
そして、負けて悔しい気持ちをバネにまた辛い稽古を頑張り、次こそは勝ちたいと思う気持ちを持つことができたのは
一緒に頑張る仲間や熱心に指導してくださる先生方がいるおかげです。
息子は剣道が楽しく大好きなもので、今では生活の一部になっています。それをそばで見れるのは親としても幸せです。
平岸剣道部会は中学3年生までに初段をとるという目標があるので、中学生まで頑張って続けてもらい
心身ともに強く、礼儀正しい剣士に成長してほしいと応援しています。